不動産投資をする

不動産投資の目的が大きく変わってきています。30年くらい前には不動産投資をするというと、売却を目的としていました。購入しても半年や1年で売却をしてキャピタルゲインを得るということが当たり前のように行われていたのです。こればその時の不動産市場が熱狂的だったことが背景にあります。買った直後から価格が上がりだすので、簡単に売却益を得ることができ、その状況を見た他の人たちが慌てて不動産を購入し、そのことがさらに市場を熱狂させるということが続いていました。銀行などの金融機関も積極的に融資をしていたことが拍車をかけていました。しかし、このような状況は長く続かず、結局、ある時期から価格が急落し、市場全体が冷え込みました。

熱狂が冷めた後にじわじわと広がってきた投資手法が、インカムゲインを目的として売却することなく長期保有するという方法です。毎月の家賃収入を得ることができる形を取り、将来の生活費の補てんにしようとする個人投資家が増え始めたのです。また、企業も本業の収益を補完する事業として不動産賃貸業に力を入れています。不動産会社でも売却目的の不動産を賃貸目的に変更するケースが見られます。売却をせずに長期保有をしてインカムゲインを得ていくという手法には税金面でのメリットもあります。売却をした場合、その譲渡益が膨らみ、税率も高くなってしまいます。しかし、家賃として毎月少しずつもらっていれば、収入も抑えることができ、税率も低いままで維持することができるのです。